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やっと完成しました、三部作の最後のひとつ(笑)。
思いついたのが秋も深まったころでして、薄荷をお題に書くには寒くてのびのびになってましたが、ようやく初夏になってできました。大変お待たせしました。
文字数的にも展開的にもさらっとしてるんですけど、意外とこれが難産でした。途中まで書いてなんか違うなあってネタを変えて。この二人らしい情景だなあって和んでもらえたらうれしいです。チタタプ、チタタプ(違う)。
思いついたのが秋も深まったころでして、薄荷をお題に書くには寒くてのびのびになってましたが、ようやく初夏になってできました。大変お待たせしました。
文字数的にも展開的にもさらっとしてるんですけど、意外とこれが難産でした。途中まで書いてなんか違うなあってネタを変えて。この二人らしい情景だなあって和んでもらえたらうれしいです。チタタプ、チタタプ(違う)。
SS書いたのも『瑞香』以来なので2か月半くらい間が空いてしまいました。久しぶりすぎて早安SSにしてはめずらしく艶っぽくなり、この後書き続けたら年齢制限かけなくてはならなくなりそうなのでこの辺でやめときました。きっとあんなことやこんなことしてそうです。各自ご想像で補ってください。
3000字くらいあるのにpixivでまとめちゃったので、更新になってしまいちょっともったいない気がしました。今度から文字数少なくても別建てにしよ。
3000字くらいあるのにpixivでまとめちゃったので、更新になってしまいちょっともったいない気がしました。今度から文字数少なくても別建てにしよ。
中の人は新しい環境で徐々に適応してる感じなので当分更新はゆっくりペースになりますが、ぼちぼち書いていきます。よろしければまた遊びに来てください。
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早安は薬草だけでなく、鉱物や薬物にも詳しかった。それは暗部を担う間に教えられたものなのだろう。ちょっとした爆薬や麻酔薬ならこともなげに作ってしまうし、それを使って金属の採掘ができる場所をみつけることや、大物の狩りもたやすくこなしてしまう。早安が来てから村は豊かになっていて、”早安先生”という呼び方も定着した。
私も何か役に立ちたいなあ…そう思うものの、早安のほうが上手なことが多くて、だいたい補助になる。
…料理は、うん、多少は、慣れて……きたかな。慣れてきたことにする。
薬草も結構覚えてきた。
早安は私がいてくれるだけでいいというけれど、それだけでは何かもどかしい。
蓮華の花畑でゆっくりしていると、早安が一角に薄荷の叢を見つけた。
「花、こいつは乾燥させて生薬に使える。いっぱい採って帰ろう」
「うん、わかった」
葉を摘むと青い草の匂いの奥にかすかにスーッとする懐かしい香りがする。
ミントの効いたリップクリーム、いつもポケットにいれていた。もうずいぶん前に使い切ってしまったけど。
元の世界ではミントの成分はお菓子や化粧品、歯みがき、入浴剤、しっぷ、お薬、虫よけ……そうだ、葉っぱの種類は違うけどミントティもあった。本当にいろんなものに使われていた。ℓ‐メントールだっけ。パッケージの裏をみるとスーッとする成分があるときはいつもその名前があった。
そういえばチョコミントでは意見が割れたな。かなはチョコミント大好きで、私は普通。彩はミントと甘い組み合わせが納得いかないと言っていた。彩はお母さんと言うこと似てたなあ。みんな、元気かな。
「花?」
手が止まっていた私を早安が心配そうに見ている。
「んーん、なんでもない、ここに来る前の世界ではこのスーッとする成分はいろんなとこに使われていたから懐かしくて」
「そうか…」
早安が薄荷を摘む手を止めて私の頭を撫でた。早安は、言葉は少ないけど私を気にかけてくれるのがすごく伝わってくる。懐かしさや寂しさもあるけど、一緒にいられるから大丈夫。
「ありがと。あのね、薄荷は本当にいろいろなとこに使われていたんだよ」
私が使われていたものについて話し始めると早安は相づちを打ちながら聞く。早安はしばらく私を見ていたけど、私が薄荷を摘み始めると安心したように手を動かした。生活のあらゆるところでミントの成分が使われているという話は早安には興味深いみたいで、帰ったらいろいろ試してみたくなっているようだった。こんなことなら化学の時間、もっとまじめに実験のレポートやったらよかったな。蒸留とか結晶の作り方とかその時だけやって楽しいで終わっちゃってた。
私の話を聞いた早安が少し考えて口を開く。
「こっちだと煎じ薬や塗り薬に混ぜるくらいだな。お菓子や化粧品は思いつかなかった。家に蜜蝋と杏の種から採った油があるから化粧品にできるかもな」
「あ、それだとリップクリームができるかも」
「りっぷくりーむ?」
「うん、唇に塗るものなの。ここは風が乾いているからすぐに唇がかさかさになってこっちに来たとき持ってきたのはもう使い切っちゃった」
私がそう言うと、早安は薄荷を摘む手を止めてすくっと立ちあがった。
「花、すぐ帰って作ろう!」
早安は私の手を引いてぐいぐい歩きはじめた。
「えっ、待って、まだそんなに採ってないよ」
「待たない!お前が喜びそうなものを作れるならすぐに試してみたい。足りなければまた採りに来ればいい」
早安はいっぱいの笑顔で私に言う。早安は新しいことを試すのが好きだ。早安の青い瞳が初夏の日差しにきらきらしていた。
早足で馬を駆けて家に帰る。
馬に水を飲ませて、籠の中の薄荷を洗っていると早安が蜜蝋と杏油を持ってきた。
「薄荷を刻んで杏油に成分を溶かしこもう。それから蜜蝋と混ぜて軟膏と同じくらいの硬さにしてみる」
「どのくらい使う?」
「とりあえずそれぞれ一掴みやってみるか」
「了解」
早安と私は並んで薄荷を刻む。スーッとする匂いよりも草の匂いのほうが強い。
刻んで油に放り込み、よく混ぜる。箸の先で一滴手の甲に落として香りを試してみたけど、薄かった。だけどあたりにはさわやかな香りが満ちている。これだけで十分アロマテラピーみたい。蜜蝋も杏油もその状態になるまでとても手間暇がかかる。湯煎で溶かして布で濾したり、種の殻を割って中だけをすりつぶしたりそれだけで一日仕事だ。スローライフといえばそうなんだけど、この時代だと貴重な材料だ。リップクリームのために惜しげもなく使ってくれるのがありがたいような申し訳ないような気持ちになった。でも、新しいことを試している早安が楽しそうだからいいのかもしれない。
「まだ足りないな、今日採ってきた分全部使うか」
「がんばろー」
「おう」
二人で並んで他愛ない話をしながら薄荷を全部刻んだ頃には日は傾いていた。乾かして生薬にするなら結構使える分は使い切っただけあって、杏油に溶けた成分はいい感じに濃くなっていた。蜜蝋を湯煎で溶かして、薄荷オイルを混ぜていく。混ざった後は貝殻に詰めて出来上がり。緑の軟膏は見た目にも涼しそうだった。一日かけた私たちの時間がこの小さな貝殻に結晶したみたいで宝もののように思えた。
「やっと出来上がりだな」
溶かした器に残っていたクリームを早安が指ですくって私の唇に乗せる。滑らかに唇に伸びていく感じはいつも使っていたリップクリームよりも柔らかくて高級感があった。青い草の香とスーッとする感覚が広がる。いろんな作業をするから少し荒れてカサカサになってる早安の指先がクリームで滑りながら私の唇を撫でる。その感触がなんだかいつもと違ってドキドキした。
「どう?花が使ってたものと似てる?」
何度も唇の上を早安の指がなぞっていく。それはまるで抱き合っているときに私を探る指を思わせて私は言葉に詰まってしまった。
「あ、うん…とっても滑らかだしいいと思う…」
「何、顔紅くしてるの」
早安がからかうように優しく見つめてくる。
「べ、べつに、なんでもないよ」
「へえ…じゃあ、俺も味見していい?」
そういうと早安は唇を重ねた。
「味見って、私の唇からじゃなくてもいいんじゃ…」
「うん、涼しくていいな、これ」
「人の話、聞いてる?」
「聞いてる。花の唇でもっと試させて」
早安はもう一度、指先でクリームを延ばしてから深く口づけた。
もう、スーッとする涼しさは早安の体温に消されてしまった。蜜蝋に溶かし込まれた薄荷オイルのように、私も早安に溶け込んでいく。
甘く、甘く。
甘く、甘く。
御無沙汰してます、だいたい1か月ぶりの更新です。
この間来てくださった方、ぽちっとくださったかた、ありがとうございました。
前回はここで更新しないとblogが途絶えそうみたいな気持ちでした。
5月も下旬なのでだんだん周囲の様子もわかってきて、なんとかなりそうです。
秋から延期してた早安の薄荷書きはじめました。
完成までもう少しお時間いただきます。
さて 永遠恋々感想 その2 仲謀軍いきますか。
キャラを花ちゃんの呼び方にしたら、さん付け君づけ呼び捨て入り混じってしまった…
◆仲謀
仲謀やさしいですね。好感度上がるなあ。おいw医者www子敬どのwwww
予想外の二十年後の仲謀登場。もっふぁ~は健在。呉夫人っていいお姑さんですね。仲謀ルートはほんとくっつくまでやきもきします。くっついてよかった。ほのぼのしました。仲謀もここまで読んでTrueEndかも。
◆早安
えーっと、出だしのお薬を届けてもらったご老人のグラフィック新規追加?画が綺麗なんですけどなぜご老人!?村の女の人も老婆も??なぜ、なぜそこなの。そして老婆の入れ知恵w早安の方が一枚上手だし。年下っぽいけど自分よりいろいろ能力高いとかいいですねこういうの。
◆公瑾さん
冒頭からこれは公瑾さんが妬いちゃうんだろうなあと思ったら予想通り、国同士の大げさな話にしてごねちゃう。都督ったら大人げないですよ?花ちゃんも仲謀がいる場所で相談するあたり成長してる(笑)。おお?文字がぼやけるエフェクトで言葉が通じないのを表現するとかすごい。そして名通訳、大喬さん(笑)このまま大小コンビに任せても楽しかったのかもしれない。仲謀さん、いい判断です。公瑾さんは怒りながら心配するから伝わらないんだよね。そしてどんどんこじれていく二人。読んでてもつらいなあと思っていたところで最終兵器・琵琶登場!よかったー。
公瑾さんは「こう見えてって」言ってるけど、恋戦記一やきもち焼きですよねえ(笑
ものすごい久しぶりの更新です。
blogの拍手やpixivのブクマ・いいね、うれしいです!!
落ち着いたらまた書こうって気持ちが維持できます。
本当にありがとうございます。
いやー諸々環境激変の年度替わりなめてました。
桜ネタもエイプリルフールネタも書けず今日に至る。
でも、今期は鹿楓堂が最上級の癒しなので、6月まで乗り切れる気がしています。
では、三国恋戦記 思いでがえし 永遠恋々 玄徳軍Ⅰいってみよう。
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落ち着いたらまた書こうって気持ちが維持できます。
本当にありがとうございます。
いやー諸々環境激変の年度替わりなめてました。
桜ネタもエイプリルフールネタも書けず今日に至る。
でも、今期は鹿楓堂が最上級の癒しなので、6月まで乗り切れる気がしています。
では、三国恋戦記 思いでがえし 永遠恋々 玄徳軍Ⅰいってみよう。
◆玄徳さん
芙蓉姫の彼氏に名前とグラと声がついた。顕夏さん、やさしそうでいい感じ。
芙蓉姫とお似合いです。
芙蓉姫とお似合いです。
そして、今回出てくる玄徳さんが若い!!
収穫祭デートのあと、「離れがたいなあ・・」はなかなか情感がこもっていて、玄徳さんのセリフのなかでも好きだなあ。
◆子龍くん
しょっぱなから何を言い出すかと思ったら同衾てw武将の皆さん子龍くんからかうの絶対楽しいだろうなー。抱擁をさせてくださいからの終わりましたってw
愛すべき朴念仁。
愛すべき朴念仁。
◆雲長さん
放課後のお勉強タイムが高校生ぽくてかわいらしい。なぜ人物じゃなくお菓子のミニスチルなんだろう・・・と思わなくもないですが、相変わらずお勉強も料理も得意な広生くん。本編では感情を抑制したキャラだったので淡々としすぎてましたけどもともと櫻井ボイスは好きなのです。
現代に来て甘さがにじみ出てきてるので耳が幸せ。
志望校を花ちゃんのレベルにあわせると広生くんが言い出すところから始まります。彩かなコンビは「重い」「愛だよね」と感想が真っ二つですが、私は彩ちゃんと同じ感想なんだなぁ・・実は。本編のほうで、同じ学校に転校してきちゃった時点で実は重かった。正直言うと、別の学校でもよかったんじゃないかと思ってるんですよね。ランク下げて来られるのは、本人のためになってないし、私だったらプライドが傷つくかな。
電話音声、現代で身近にいる感じがしてこの演出いいですねえ・・・・イヤフォン推奨だなー。
御実家の門構え、予想はしてましたがwwそして御祖父様は本編で仲穎とか孟徳さんのルートで書庫番の悪役の声あててた人ですよねw
花ちゃんはふわふわして危なっかしいようでいて、ここはきちんと向き合わなきゃっていうところはしっかりとしてるのがいいとこですよね。フラバの画像が都督なとこがじわります。
夢からの過去パートからのちび広生くんかわいい!
花ちゃんはあんまんに一体何を入れたのww
花ちゃんはあんまんに一体何を入れたのww
雲長さんに自分の進路のアドバイスをもらうって複雑だなあ。でもなんかこれですごいすっきりした。雲長さんルートはここまで読んでTrueEndって気がします。
花に妻問いをして、思いを通わせた。
将来を約束できたことが、これほど幸せな気持ちになると思わなかった。
瑞香のなかで、花を慈しんだ。花が腕の中でまどろむまで。
花は気づいていないようだが、少しずつ美しさと色香をまとうようになった。
それが私の腕の中で花開いていくのは、言いようのない満たされた気持ちだった。
うとうとした花に腕枕をして髪を撫でる。
半分寝ながら、花はつぶやいた。
「公瑾さん…私が公瑾さんのお嫁さんになるの、一番先に尚香さんに教えますね…」
なんでそんなことを報告するのかと思ったが、私が気にすると思ってのことだろうとわかった。もう、他の男のことを気にしてやきもきするような気持ちはなかった。だが、気を回した花がかわいくて、抱きしめる。
まだ夜は寒い。
肩を冷やさないように夜具を首元までかけた。
このぬくもりは、死が分かつまで共にある。
日を重ねる分、愛しさも重ねて行こう。
貴女の安らいだ寝顔がいつも腕の中にあるように。